第零話 『プロローグ』
唐突だが、神がいると信じているだろうか?
オレは多少だが信じている。
幽霊を見ることができる人間がいるんだ、神……とまではいかなくても
仏様が見える人間がいたっておかしくない。
唐突だが、別の世界があると思うだろうか?
オレはちっとも思っていなかった。
それはゲームの世界だけの話であり、別世界なんて実際この世のモノでは無いとしか
考えていなかった。
だが、もし別世界に行けたとしたら……それは信じざるを得なくなるだろう。
オレは別世界を受け入れ、その世界を救うべく冒険している真っ最中だった。